神奈川県相模原市 型枠解体
ビルや学校など、大きな建造物の骨組みには鉄筋や鉄骨が使われます。そして、その骨組みにそって鉄パイプや板などを使って型枠を作り、コンクリートを流し込むことで壁や天井、床といった各フロアを形成しております。そして型枠に流したコンクリートが固まり、十分な強度になったタイミングで、バールやインパクトドライバーなど数種類の作業道具を用いて型枠を取り外していきます。この作業全般を「型枠解体工事」と言います。一見単純な作業のように感じる人もいるかと思いますが、適当にやれば構造体となるコンクリートが傷ついてしまいますし、資材の落下や足場からの転落など、危険が伴う作業なので決められた工程と技術が重要な作業です。建物を作る中で重要な構造体を傷つけないよう、限られた工期のなかで、プロとして丁寧な解体が求められる職人業となります。
型枠解体の最初の工程は、単管パイプやチェーン、金物の外し作業です。これらのパイプや金物は木材などで出来た型枠の固定に使用されているもので、スパナやレンチなどの工具を使って1つ1つ丁寧に取外します。型枠工事で使用するパイプや型枠の材料は次の現場でも再利用する為、パイプの長さや種類に応じて仕分けをしながら解体していきます。
単管パイプや金物の取り外しが終わったら、次は、壁の型枠解体を行います。壁枠を取り外す作業のことを「壁の脱型」と呼び、コンクリートが所定の強度まで乾いた後に行われます。壁の脱型には、主にバールを使って、型枠パネルに隙間を作って、手作業にて1枚1枚取り外していきます。床の梁や段差につまずかないよう細心の注意を払いながら丁寧な作業が求められます。
スラブ(天井や梁)の解体は、梁から順に進められます。梁とは型枠の重さを支えている柱の事で、上部から少しずつ所定の手順を順守しながら丁寧に取り外していきます。次に、天井の解体を行います。天井周りの型枠をバールなどを駆使して解除し、ゆっくりと型枠を剥がしていきます。型枠解体の工程でも特に危険度が高い作業なので熟練の職人でも神経を尖らせながら作業をしております。
最後に、型枠解体で使用した資材をトラックに積み込み、現場を綺麗に掃除をし、次の職人さんが気持ちよく作業できるような状態にして終了となります。
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